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この映画・音

「スティルライフ」

スティルライフ

haruka nakamuraさんのCD「スティルライフ」を買った。
YouTubeで何度も繰り返し聴いているうちに、どうしても欲しくなったのだ。
牧野伊三夫さんは、アルバム付属の小冊子にこんな文を寄せている。
「このピアノ曲を聴いていると、僕は自然と絵が描きたくなって、
アトリエで絵の具箱をあけるのである」
このアルバムの曲は、harukaさんの亡くなった祖父が描いた花の静物画に
インスピレーションを得て作られた。
ジャケットの写真に写っているのがその画。
収録曲に「イーゼルを見据えて」というタイトルもある。

部屋で描くとき以外に、このアルバムは仕事中にもよく聴いている。
私はそれまで、haruka nakamuraという名前を、どこかで聞いた気がしていたら、
以前書いた「四月と十月」という牧野さんが発行している、
画家が寄稿した小冊子の連載の著者の一人だったのだ。
なので音楽をしている人とは知らず、まったくうかつだった。

ここ10年耳鳴りがひどくて、この機会にと近所の耳鼻科の先生に相談したら
「部屋を無音にしないで、音楽をかけなはれ」と言われたので、
このCDを朝夕かけるようにした。
作者初のピアノソロアルバムの演奏には少し工夫があって、
ミュートピアノといってピアノの内側に布を貼り、音の響きを抑えているのだそう。
なんだか懐かしい音色だ。

牧野さんは地元の居酒屋でharukaさんと出会ったのが縁で、
このアルバムに付属する小冊子、「スティルライフを聴く牧野さん」をデザインし、
挿絵も描いている。
それまで牧野さんはこのアルバムを一日中聴いていたというから話も弾んだろうけど、
広い東京の一軒の居酒屋で、そんな偶然の出会いがあるのだろうか。

下は私が最初に聞いた、YouTubeにアップされていた「アンソロジー」という曲。
このアルバムのために自分のレーベル「灯台」を立ち上げたそうなので、
「いいじゃないか」と思ったら、ぜひ買って応援を。
(小冊子はレーベルのオンラインショップからの購入のみ付属)


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